column コラム

  • 会話が苦手な方に伝えたいこと

    私は「話す」ことを仕事としているので、人と話すことが苦手ではありません。

    でも、やっぱり初対面の方とお話しするのは緊張しますし、大勢の前で話すのは尚更です。

     

    自分から「人と話すのが苦手」と言う方がいらっしゃいます。

    これはあくまで「こういう方もいる」という一例なので万人には当てはまりませんが、私が今までお会いしてきた「人と話すのが苦手」な方達は、「聞くのが上手ではない」方が多いです。

     

    聞くのが上手ではない方は、自分の興味のない話題では黙っていたり、話しかけても「はい」「いいえ」でしか答えてくれないので、会話が続かない場合が多いです。

     

    自分の得意分野のお話になるとひたすらしゃべってくれるのですが、会話の途中でこちらから質問をしたりしても、「自分の言いたいこと」だけを話すので、会話がかみ合いません。

    一方的にご自分の言いたいことだけを話されては、会話ではなく弁論になってしまいます。

     

    使い古された言葉ですが、会話はキャッチボールです。

    投げるだけではなく、受け取らなくてはいけないんです。

     

    キャッチボールに当てはめて考えてみましょう。

     

    ・自分の興味のない話には「はい」か「いいえ」だけ
    ⇒相手のボールには興味をしめさず、受け流すだけ

     

    ・自分の得意分野はしゃべり続ける
    ⇒自分からは、相手が受け止められなくても投げ返しても、とにかくひたすらボールを投げ続ける。

    これでは、キャッチボールにはならないですよね。

     

    誰だって、他人の話だけ聞き続けるよりも、自分の話も聞いてもらいたいものです。

    「自分は人と話すのが苦手」という方だって、自分の得意分野の話は聞いて欲しいと思います。
    「自分は人と話すのが得意です」という方も、自分の話を聞いて欲しいんです。

    そう、自分の話を聞いてもらうには、まず相手の話を聞かなければいけないんです。

     

    「人と話すのが苦手」という方は、会話を盛り上げようと焦るあまり、自分の話ばっかりしてしまっていませんか?

    まずは相手の話を聞いてあげることが、会話の第一歩です。

    とにかく、まずは相手の話をよく聞きましょう。

    もちろん、ただダラダラ聞き流してはダメですよ。

     

    最初は身近なお友達や家族から練習してみるのも良いかもです。

    自分のまわりにいる人たちは、どんな話題を話しどんなことに興味を持っているかに、興味を持ってください。
    いつも一方的に自分ばかり話していたとしたら、相手は今まで見せなかった意外な一面を話してくれるかもしれません。

     

    でも「相手の話を聞いても、内容が全然理解できないんだけど…」という方もいらっしゃると思います。

    そんな時は、正直に「その内容について知らないんです」と言っちゃいましょう!

     

    自分の興味あること・得意分野について話すのが嫌いな人はいません。
    相手は、あなたが自分の好きなことに興味を持ってくれたことに喜び、親切に説明してくれると思いますよ。

    この時に大事なのは、聞く態度です。

     

    きちんと相手の話に興味がある態度を示しましょう。

    生返事や興味のない態度は、相手にすぐ伝わってしまいます。

    ちなみに、興味のあるようなフリもすぐバレますよ。

    まずはきちんと、相手の話に興味を持ちましょう。

    コレが、一番大事なポイントです!

     

    そもそも「話すのが苦手な人」が誰かと話したい時って、「その人に好かれたい」時ですよね?

    それは、異性であったり友達であったり、「好かれたい」とは違うかもしれませんが、上手に付き合いたい取引先の方だったり上司だったり。

    「好かれたい」⇒「相手に自分に興味を持って欲しい」だと思うんです。

    「相手に自分の話を聞いて欲しいなら、まず相手の話を聞く」

    コレとおんなじです。

    「相手に興味をもって欲しいなら、まずは自分が相手に興味をもつ」

    コレが大事なんです。

    ただ「好かれたい!自分に興味を持って!」と話しかけるのではなく、「相手がどんなことに興味を持っているのか」に興味を持って話しかけましょう。

    相手の趣味や好みを事前に調べてから話しかけるより、相手に直接聞いた方が早いですし。

     

    とにかく「会話はキャッチボール」なので、自分のボールを投げる前に、まずは相手のボールを受け取ってみてください。

    date - 2023.04.14

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